駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.28

箱根駅伝から感動を

横山 芽久未

 日本女子体育大学4年の横山芽久未です。関東学連では、印刷物を担当させていただいております。

 つい最近学連に入ったばかりだったと思っていましたが、あっという間に最後の箱根駅伝になってしまいました。そう思うと少し寂しい気持ちです。

 学連に入る前は私の中で、“大会運営といっても所詮学生のレベル”というイメージがありました。しかし、実際に入って活動を始めてみると、本当に大会における全てをさまざまな方々の協力を得つつも、学生が取り仕切っていることに驚かされました。その仕事の幅は広く、給水に使うスポンジを手作業で切ったり、先生方や大学に送る資料を三つ折りしたりという単純な仕事から、大会を行う会場を押さえたり、大会を運営するために協力してくださる審判の先生や、競技役員、補助員を約1000人も集めたり規模の大きな仕事まで、学生がこなしています。箱根駅伝においては、各中継所で皆さんが目にする区間ポスターは学生の手作りですし、各校の監督などが乗る車輌も学生が手配したものです。でも、私たちが様々な苦労を乗り越えて用意したそれらの物は、皆さんが箱根駅伝を見るにあたって、あって当たり前のものとなっていると思います。学連で活動し始めた頃は、それが悔しくて仕方がありませんでした。こんなに頑張っているのに、私たちの頑張りは評価されないのかと、やりがいを感じられませんでした。しかし、様々な大会で選手の涙、汗、そして最高の笑顔を見ることで、それでいいのだということに気づきました。私たちの活動は選手達のためのものだからです。そして、その選手達がくれる感動が、私たちの何ものにもかえがたいパワーとなっているのです。

 箱根駅伝に憧れ、辛く厳しい練習を何年も何年も耐え抜いた選手がいます。
ケガに悩まされ、辛い思いをした選手がいます。
出場できなかった選手達がたくさんいます。
そんな選手達をぜひ応援して下さい!!
そしてたくさんの感動(パワー)をもらって下さい!!