駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.241

第11回「歴史を継ぐ」

後藤 遥希

 駅伝ひろばをご覧の皆様、初めまして!関東学生陸上競技連盟で常任幹事として活動しております、立教大学2年の後藤遥希と申します。憧れだった学連幹事となった時から約2年が経とうとしています。昨年度は何をするにも右往左往するばかりでしたが、今年度は、秋季オープン競技会の大会担当や関東インカレの審判員派遣の担当などをさせていただきました。大変ではありますが、充実した日々を過ごしております。

 私は、中学校、高校時代に陸上競技部で選手として活動しておりました。主に短距離、中距離に取り組んでおり、都大会や全国大会に出場することは叶いませんでしたが、少しずつタイムが縮んでいくことが楽しく、部活に打ち込んでおりました。しかし、引退を目の前にした時、選手としてはやり切ったという思いが強く、選手として陸上競技に関わるのは、高校生までにしようと決断しました。ただ、大好きな陸上競技には、選手としてではなくても、何らかの形で関わりたいと考えました。そのような時に見つけたのが関東学連でした。

 私にとって、箱根駅伝は正月の風物詩でした。幼い頃から、毎年欠かさずに家族全員で、テレビで観戦しておりました。また、中学校で陸上競技部に入り、私自身も競技をするようになってからは、箱根駅伝を走る選手のスピードや力強さをより感じることができ、ますます魅了されていきました。選手の走りに影響され、箱根駅伝を観終わったら走りに行ったことも、図書館で箱根駅伝に関する本を読み漁ったことも、自由研究の題材で選んだこともあります。そのくらい大好きな箱根駅伝に、陸上競技に関わりたいという思いが段々と強くなりました。そして、テレビに映った、スタート地点にある横断幕の「主催:関東学生陸上競技連盟」という文字から、関東学連という存在を知り、ここなら自分のしたいことができると感じました。

 関東学連は、1919年に創設された歴史のある団体です。大会の運営に取り組むたびに、多くの方々が大会を作り上げてきた道筋を知り、その長い歴史を感じています。100年以上、脈々と続いている歴史に携わることができ、とても光栄に思います。

 選手、チームを支える方々、運営側で大会に関わる方々、応援してくださる方々、長い歴史の中で、関東学連は多くの方々の思いが継がって今があります。私もその歴史の中にいる一員として、思いを引継ぎ、さらに未来に継いでいけるよう頑張ります。

当日は、スタート・フィニッシュを担当する予定です。これまで箱根路では、いくつもの名勝負が繰り広げられてきました。第98回大会も、選手が全力で駆けることができるように、準備をしてまいります。

 テレビの前から、たすきを、思いを継ぐ選手へ温かいご声援をよろしくお願いいたします。