駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.257

第27回「転機」

金子 稔

 駅伝ひろばをご覧の皆さま、こんにちは。関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、千葉商科大学サービス創造学部1年の金子稔です。この春、地元である新潟から上京し、まだまだ慣れないことの連続ではありますが、忙しくも充実した日々を過ごしております。

 私は中学高校と、勉強も部活も何もかもが中途半端で、思い通りにいかない現実から、いつも逃げてしまう性格をしていました。そんな時、ちょうど目にしたのが箱根駅伝です。正直に申し上げますと、その頃の私には箱根駅伝について知識が全くありませんでした。しかし1区から10区の選手が一本のたすきをつなぎ、大手町のフィニッシュを目指す懸命な姿に心を動かされました。今でもその時の記憶は鮮明に覚えています。足に大きなマメができても、脱水症状になりふらふらになっても、チームのために走る諦めない姿が当時の私にはとても羨ましく、目標となる存在になりました。また、その頃から自然と陸上競技に興味を持ち、私の活力となっていたのだと感じております。今では少しずつですが、何事も逃げることをせず、正直に向き合うことができています。また、自分を変えてくれるきっかけとなった箱根駅伝を運営する、関東学連の学連幹事として活動できていることを誇りに思っております。

 学連幹事として活動を始めて半年がたちました。日常業務といたしましては、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、大会ごとに感染症対策マニュアルの作成や、大会当日の検温を担当させていただいております。常に気の抜けない業務ではありますが、尊敬する先輩の下、選手の方々にベストを尽くしていただけるよう業務に励んでおります。

 当日は平塚中継所を担当する予定です。今年度も感染症には油断できない大会となりますが、しっかりとした感染対策を行ったうえで開催いたします。大会当日、ファンの皆様の声援を選手たちが待っているはずです。「応援したいから、応援に行かない。」というメッセージのもと、テレビ、ラジオを通じての応援にご協力をお願いいたします。