駅伝ひろばをご覧の皆様、はじめまして。
一般社団法人関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、國學院大學法学部法律学科政治専攻1年の渡邊瑛心と申します。大学では、法学および政治学に関する専門的知識の習得、価値観が多様化する現代社会において主体的に行動することを目標に日々学んでいます。先日まで汗ばむ日が多かったですが、少しずつ涼しい日も増え始め、箱根駅伝の季節が近づいてきていることを感じています。
私が初めて箱根駅伝を観戦したのは、4歳の時です。家族と共にテレビで観戦をしていました。その時目にしたのは、フィニッシュ直前までデットヒートを繰り広げ、必死に1秒でも早く前に進もうとする選手の姿でした。そこから陸上競技というスポーツの素晴らしさを実感し、箱根駅伝だけではなく、様々な陸上競技の大会を観戦し、私自身も中学生から陸上競技を始めました。種目は長距離を選択し、将来の夢は「箱根駅伝の5区を走りたい!」になりました。しかし、なかなか競技者として結果を出すことはできず、高校進学前には夢を諦め陸上競技から離れようと思いました。
そんな中、高校1年の時に東京陸上競技協会で新設されたC級審判を取得したことで新たな発見がありました。C級審判で様々な大会に選手としてではなく審判として参加させていただき、そこで陸上競技は競技者だけで成り立っているわけではなく、様々な人の準備や協力があるからこそ成り立っているものだと身をもって感じることができました。そして、私は新たな目標を見つけることができました。
それは、「箱根駅伝のような大きな大会に携わりたい」というものです。この目標を達成するためにはどうすれば良いのか。自身で調べていく中で、箱根駅伝は関東学連の学連幹事が中心となって運営されていることを知りました。この時から私は、大学では、学連幹事として活動することを目標に、勉強に努めてきました。
そして今年の4月から、関東学連の学連幹事として沢山の業務を行う中で、様々な失敗を経験するのと同時に、私自身の実力不足を感じ、何度も学連幹事の活動は向いていないのではないかと感じることもあります。ですが、私が初めて箱根駅伝を見た際の、選手の諦めない姿のように私自身も諦めず、業務に励むことができています。
箱根駅伝は、小田原中継所を担当する予定です。箱根駅伝は出走する選手だけではなく、マネージャー、出走することが叶わなかった選手、補助員、そして地域の方からの協力があるからこそ成り立っています。そんな多くの方々の協力がある箱根駅伝がこれからの100年も素晴らしい大会になるよう、誠心誠意業務に取り組んでまいります。大会当日は、温かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします。