駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.36

第87回箱根駅伝学連日記ー第2回ー

関 慶太郎

今年度、関東学連で副幹事長を務めております、日本大学3年の関 慶太郎と申します。大学では文理学部体育学科に所属し、スポーツバイオメカニクスを主に学んでいます。スポーツバイオメカニクスとは、運動を力学的観点から研究する学問です。

 一方、学連では副幹事長ということで、幹事長のサポートをしつつ、自らの担当である審判、補助員の統括をしています。ここまで関東学連では5月の関東インカレを始め7つの大会を開催してきましたが、審判担当にとって箱根駅伝という大会は他の大会とは比べものにならないくらい別格です。
 一体なにが別格なのかというと、まず、審判員の人数です。大会を行うためには、必要な審判員の人数を算出し、陸上競技協会から派遣してもらわなければなりません。関東インカレでは審判・補助員合わせて500人ほどですが、箱根駅伝では審判員約1000人、補助員約1000人で合計2000人もの方々の協力のもと成り立っています。人数だけで考えても文字通り「桁違い」の大会です。
 次に挙がるのは、ロードレースであるということです。競技場の中で行う大会では目の行き届く範囲で競技が行われていますが、箱根駅伝では往路復路合わせて200kmにも及ぶ広範囲で競技が行われています。もちろん、先頭と最後尾が200kmも離れるわけではありませんが、それだけの広範囲に審判員を配置しなければなりません。そのためには、各審判員の配置を決めたり、その配置場所への地図をひとつひとつ作成したりと膨大な作業が付随してくるのです。また、普通の陸上競技の大会では、審判の部署によってやることは最初から決まっていますが、ロードレースの場合、全ての審判員が同じことをするわけではなく、配置された場所や担当部署ごとに細かな伝達事項を伝えなければなりません。この作業も他の大会とは比べ物にならないくらい膨大な作業となります。

 このように一般的な競技会と比べると桁違いなことばかりですが、これほどの大きな大会が一世紀近く続いているのは、この大会を目指す選手はもちろん、審判や補助員、沿道で応援してくださる方々のおかげでもあります。第87回を迎える箱根駅伝ですが、過去の86回を超える素晴らしい大会を目指しますのでよろしくお願い致します。

予選会にて  ※前列左から3番目が本人