駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.268

第3回「する・みる・支える」

大谷 晴海

 駅伝ひろばをご覧のみなさま、はじめまして。関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科1年の大谷晴海と申します。

 私は、中学・高校では陸上競技部で長距離種目を専門に取り組んでおりました。私が長距離というものに興味を持ったきっかけは、小学校のマラソン大会です。私は足が速いわけではなく、1年生の時には学年女子54人中23位だったのですが、毎年大会前に父と朝練習をしたら、6年生の時には3位になることができました。「努力すれば結果が出る」というこの種目に、私はとても心惹かれました。

 そして、中学校で陸上競技部に入部した私は、その頃から箱根駅伝が大好きで、大学に進学したらマネージャーとして選手を支える、という夢をもっていました(その頃からずっと目覚ましのアラームは「Runner of the Spirit」です!)。

 高校に進学後は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、インターハイをはじめ、さまざまな大会が中止を余儀なくされてしまいました。そこで開催された「Virtual Distance Challenge」に私はボランティアとして参加しました。大会の裏側を知ったことで、大会運営というものに興味をもち、その後スポーツボランティア活動に積極的に取り組みました。「スポーツボランティアリーダー」の資格や、高校生で福島県初となる「陸上競技B級公認審判員」の資格を取得し、さらに、日本陸上競技連盟主催の「日本選手権バックヤードツアー(7C-Teensプロジェクト)」のメンバーに選出され、同世代の仲間と陸上界が抱える課題について考え、意見交換をしました。

 今まで「する側」「みる側」だったスポーツに、「支える側」として携わるということで視点を変えたのです。私は、裏方として大会に参加することで、あらためてスポーツの良さ・スポーツの価値を感じることができました。

 大学では、本格的にスポーツマネジメントを学ぶべく順天堂大学に入学しました。現在は医科学的見地からスポーツを学んでいます。キャンパスには、陸上競技だけでなく、オリンピアンや日本を代表する学生や先生方がいたり、素晴らしいスポーツ施設が随所にあったりと、すべてが充実している環境で勉学に励んでいます。

 念願の男子長距離のマネージャーになるべく陸上競技部に入部したのですが、「大会運営に興味があるのなら、学連幹事のほうがいいよ」との先輩のアドバイスにより、男子長距離ブロック所属の学連幹事として活動することになりました。

 大学からはどこの競技場へ行くにも遠く、電車に乗るのも一苦労、初めて尽くしの田舎者ですが、学連の活動を通して成長していけるよう、一生懸命がんばります。

 当日、私は小田原中継所を担当する予定です(中学校の修学旅行以来の新幹線です!)。

 大好きな箱根駅伝の運営に携われることに、とてもワクワクします。

 選手のみなさんに「よかった」と言われるような大会にできるよう、アスリートファーストで取り組みます。よろしくお願いいたします。

 「はじめまして」の駅伝ひろば掲載となったため、自己紹介中心とはなりましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。